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「将来は子どもに引き継ぐつもりだから。」
賃貸経営をされているオーナー様から、この言葉を伺うことは少なくありません。
その一方で、
「まだ元気だから、その時に考えればいい。」
「忙しくて家族と話す機会がない。」
「何から話せばいいのか分からない。」
そんな理由から、具体的な話し合いが後回しになっているケースも多く見受けられます。
しかし、本当に大切なのは、相続が発生してからではなく、”元気な今だからこそ話せること”を少しずつ共有しておくことです。
相続というと、税金や遺言書の話を思い浮かべる方が多いかもしれません。
もちろん、それらも大切です。
しかし、私たちが管理会社として数多くのオーナー様と接する中で感じるのは、実際にご家族が困るのは「情報がないこと」です。
例えば、
どんな物件を所有しているのか
管理会社はどこなのか
借入金はいくら残っているのか
修繕はいつ行ったのか
家賃収入はどのくらいあるのか
今後、大規模修繕の予定はあるのか
これらが分からないまま相続を迎えると、ご家族は一つひとつ確認しながら判断しなければなりません。
それだけでも、大きな負担になります。
建物を所有しているだけでは、賃貸経営は続けられません。
管理会社とのやり取り、入居者対応、修繕計画、借入金、収支管理…。
目に見えない情報も含めて引き継ぐことで、初めて「安心して経営を続けられる状態」になります。
つまり、
物件を引き継ぐことではなく、
経営できる状態で引き継ぐことが重要なのです。
まずは、難しい話をする必要はありません。
次のような内容を、ご家族で共有するだけでも十分な第一歩になります。
✓ 物件の所在地や戸数
✓ 家賃収入・支出の状況
✓ 借入金の残高
✓ 修繕履歴や今後の予定
✓ 保有を続けたいのか、売却も考えているのか
✓ ご家族はその考えを知っているか
すべて答えが決まっている必要はありません。
「今はこう考えている」という想いを共有することが大切です。

ケース① 親と子で考えが違っていた
親御様は「子どもが引き継ぐ」と思っていた一方で、お子様は「売却したい」と考えていました。
事前に話し合いがなかったため、相続後に家族で意見が分かれ、なかなか方向性が決まりませんでした。
ケース② 資料がどこにあるか分からない
契約書や修繕履歴、借入金の資料が整理されておらず、相続後は資料探しから始まりました。
情報を整理しておくだけでも、ご家族の負担は大きく減らせます。
ケース③ 想定外の修繕費が発生した
相続後に大規模修繕が必要と分かり、多額の費用が必要になりました。
修繕計画が共有されていれば、事前に資金準備や今後の方針を考えることもできたかもしれません。

私たちは建築会社ではありません。
また、売却を前提にご提案する会社でもありません。
だからこそ、
「建て替える」
「売却する」
という結論を急ぐのではなく、
まずは、
現在の経営状況を整理する
修繕計画を確認する
収支を見える化する
ご家族に伝わる資料を作る
保有・売却それぞれの選択肢を整理する
といった”考えるための準備”をお手伝いしています。
今すぐ決断する必要はありません
「まだ元気だから。」
そう思える今こそ、一番話しやすいタイミングかもしれません。
相続は、財産を引き継ぐだけではなく、家族の想いや賃貸経営の考え方を引き継ぐ機会でもあります。
今すぐ建て替える必要も、売却を決める必要もありません。
まずは、ご家族と現状を共有し、これからのことを一緒に考えてみませんか。
“安心して引き継げる状態をつくること”
それが、未来のご家族への何よりの贈り物になると、私たちは考えています。
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